2008年3月 全国巨樹巨木林の会、九州観察ツアー報告

  • 2007年初冬、高山市にて全国巨樹・巨木林の会総会と、巨木を語ろう全国フォーラムが開催されました。
    フォーラム後の懇親会にて、関東近辺だけで観察会を行われてもなかなか参加できないし・・・・と言われる地方の方がたくさん居られました。
    そこで、酔った勢いも手伝い、段上で皆さんに地方でも観察会をやりたいと考えております!と言ってしまったのでした。
    これは後から考えてもヒヤヒヤもので、よくぞまあ、あんなことを言ったものだと、今になって恐怖におののいていたのであります。
    幸い、福岡県にお住まいの佐野、松尾両氏から協力なら惜しまないですとの申し出があり、東京に帰ってからコースと実行日などの調整に入りました。
    参加人員が最大のネックで、15名以上参加表明がないとツアー自体はボツとなってしまいます。
    まだやるかどうかもあやしい中、ホテルの予約、バスの確保、食事処の確保などを済ませ、あとは参加人員を募るだけとなっていました。

    会報の34号が発行され、九州ツアー参加希望の方がちらほらと手を挙げてくださいます。
    ところが、11名まで来たときにぴったりと反応が消えてしまいました。
    締め切りまであと1週間ほどで、半ばダメかと諦めも入りました。
    そして最後の駆け込みで8名の追加が決定!
    初日だけご参加の方も2名おり、無事に観察会は開催へと動き始めたのであります。
    観察会は3月10日からですが、3月9日の夕方には博多入りし、準備をすまさなければなりません。


    遂に観察会当日となりました。
    外は昨日の雨がウソのようにスッキリと晴れ渡っており、いやが上にも気持ちは高ぶります。
    バスは篠栗観光のマイクロバスを借り切って、九州北部を二日間かけて巡ることとなります。


    集合時間の20分前に博多駅筑紫口前に到着してみると、もう既に8人ほどが待っておられました。
    皆さん期待に胸を膨らませているのが、手に取るように分かります。
    そして9時には全員到着し、いよいよ出発!
    九州自動車道を快適に走り、一路武雄温泉へと向かいます。
    そして10:30分、定刻通りに武雄神社に着きクスとのご対面です。
    神社までバスが入れるかどうか計画段階から心配だったのですが、やはりバスは進入は無理で、鳥井脇から境内まで歩いていただくこととなりました。


    九州以外の方が15名で、その方々のほとんどが大クスとは初めての対面となりました。
    東京近郊で見ている巨樹とは桁違いの大きさに皆さん唖然、茫然自失。
    根元にも入れるように配慮がなされており、武雄市の英断には拍手を送りたい気持ちになります。
    かなり痛みが進行しているようですが、まだまだクスの威厳は失われていませんでした。
    まさに日本最高のクスと言っても良いような存在です。


    続けて道路を挟んで反対側にある塚崎のクスへと場所を移動。
    こちらは小高い丘の上にあり、武雄三大クスの中では一番小さいとされていますがどうしてどうして。


    このカットで、いかにこのクスも巨大であるかを知っていただけると思います
    。 かつては他の2本にも負けないような、幹周20m近い太さを誇っていたことでしょうか。
    ここで福岡県の松尾会員が、どこからか聞きつけたのか地元の新聞社に取材を受ける羽目になってしまいました。
    ちゃっかり私は巨樹・巨木林の会のPRもお願いしておきましたが、掲載されたのでしょうか?
    とても気になるところです。


    昼食には地元で評判の餃子を食べました。
    普通の餃子とか形が違い、中には大量の野菜が入っており、これだけ食べても腹が膨らんでしまいました。
    そしてメインのラーメンも大好評。
    東京にいながらにして、武雄の食堂の評判が知れるなんて、なんと便利な世の中になってしまったんでしょうか!
    腹も満たされたところで、武雄市最大のクスノキ「川古の大クス」へと向かいました。


    この重量感。
    もう何も言うことはありません。
    地元の方の提案で、管理している店の方に了承をもらい、実際に幹の太さを計測させていただきました。
    注目の中の計測結果は、17mほどの大きさとなり、やはり報告値とはかけ離れた値となってしまいました。
    再び長崎道に乗り、大和町の川上神社へと移動です。


    樹齢3000年ともいわれる大クスの切り株にネコが登場し、皆さんの足に絡みつきます。
    この切り株は、どのような資料を漁っても言及されているものは無く、詳細は不明のままです。
    未だにまったく朽ちないのは、ある意味不思議でもあります。
    その後、隠し球のムクノキに立ち寄り、上合瀬のカツラへと向かいました。


    ここには福岡県の会員でもある、橋本さんが待っておられました。
    福岡県の資料を全員に配っていただき、早良区にかけての巨樹を3本案内していただき、予定外の巨樹との対面に皆さんも大興奮のご様子。
    橋本さんには観察会を大いに盛り上げていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
    橋本さんとは熊野神社のクスノキにてお別れで、我々は久山町の宿泊先へと向かいます。
    高速からは天神のオフィス街、福岡ドームなどが眺められ、大都市福岡を眺めつつ、定刻通りにホテルに到着です。
    残念ながら撮影所である私が真っ先に酔っぱらってしまったため、宴会の写真はまったく皆無であります。
    どうかご容赦のほどを・・・・
    宴会では自由にお酒をご注文いただき、満足行くまで飲んでいただくことにしましたが、本音を言わせていただくと、財布の中身が気になって仕方なかったのであります。
    みなさん、相当な量を飲まれたようで、翌朝のチェックアウトの際には目ん玉が飛び出るかと思うほどの衝撃を受けたのも事実ですw

    翌3月11日。

    天気は抜けるような青空の中、篠栗町の若杉山の散策へと向かいます。
    ここは数年前、縄文杉クラスの大杉が相次いで発見されたところで、駐車場から2時間ほどの散策で会えることからも注目を浴びています。


    登山道入口では、福岡県の会員んである佐野氏から、注意や解説を受けてから山に入りました。
    しばらくは急坂の連続であえぎながら登りますが、ほどなくすると綾杉が登場します。


    巨大スギとはいえないかも知れませんが、節くれ立った幹の迫力は凄まじく、若杉山に入った者を監視しているかのようにも見えて来ます。
    ここからは傾斜も緩やかとなり、皆さん談笑しながらの登山となります。
    やがて行く手には七又杉が現れ、解説板の詳細とはかけ離れた数値に非難囂々・・・ではありました。
    樹高が20mと表示されていましたが、実際には50mに迫るような相当な高さだったにもかかわらず・・・・
    そしてこの山の主、「大和杉」に到着します。


    幹は数本に別れて成長していますが、DNA鑑定したところ、一本から分かれて成長したものと判断が下されたらしく、したがって樹齢も相当なものだと考えられそうです。
    ここで集合写真を一枚パチリ!
    ここからは下りとなり、ジャレ杉から二又杉を経由して、駐車場まで降りていきます。


    ジャレ杉は傷んだ姿ながらも、その太さはやはり圧巻。
    大和杉とは又違った存在感を感じます。
    この周辺は雪が残っており、転倒しそうになる人も続出。
    バスの運転手が完全にツアー参加者と化しており、その運転手さんが道を切り開いてくれたりと大活躍です。
    山を下りるとちょうど昼時となっていました。


    篠栗町の名店で、ちょっと贅沢な昼食をいただきます。
    午後からは宇美八幡へと遠征です。


    宇美八幡では宮司さん自らが案内役を引き受けてくださり、いろいろと解説をしていただきます。


    そして許可をいただき、「湯蓋の森」「衣掛の森」両巨頭の幹周計測を行わせていただきました。
    宮司さん、ご無理言って申し訳ありませんでした。


    この重量感、もう何も言うことはありません。
    ティラノサウルスか何かを見ているような錯覚に陥るようでした。
    湯蓋の森も、やはり素晴らしいクスノキです。


    宇美八幡の境内を一時間かけてゆっくり回り、ほぼ定刻通りに福岡空港に向け出発です。
    八割方の方が九州以外からご参加ですから、空港到着が最大の難関でした。
    空港への道は少々渋滞はしたものの、ほぼ定刻に空港到着。
    その後博多駅で無事解散となりました。

    全国巨樹・巨木林の会で初めての地方での観察ツアー。
    ほぼ問題も無しに無事終了することができました。

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