2022年4月5日 全国巨樹・巨木林の会 第26回観察会 山梨県峡東地区桜観察会報告

  • 2022年4月5日(火)、全国巨樹・巨木林の会の第26回観察会が山梨県甲州市、山梨市で行われました。
     コロナのオミクロン株が猛威を振るっておりましたが、募集とともに一週間ほどで満席となり、ウイズコロナが浸透してきたことを感じました。
    開催日にはピーク時の3割ほどにまで沈静化、コロナ対策を取りつつ観察会開催となりました。
  •  今回は桜の観察会ですが、1ヶ月前に計画を練るため、いつもきっちり満開の日に観察会を開催することはまれなのですが、今回は珍しく満開と完全にシンクロ、慈雲寺のイトザクラ、周林寺のボンボリ桜もネット上ではどちらも満開の情報が掲載されておりました。せっかくの満開ですから、できればもう一本見たい!ということで、昼食場所の近くにもう一本シダレザクラの名木があることを出発前に皆さんに告知。
     写真も見て頂くと全員が見たいという意見で一致。運転手さんと交渉の末に訪問の方向で動きます。
  •  東京駅を定刻の8:30分に出発、中央道を西へ下りますが流れも順調。まず最初に慈雲寺のイトザクラに向かいました。
     桜が満開ゆえ、車が大量に押し寄せており、バスは500m程離れたJAの駐車場に強制疎開、ここから歩いて慈雲寺に向かいます。そしてお目当てのイトザクラは満開、9分咲きほどの状態で、一番見応えがある日に訪問できたようです。

  • ここ数年で大枝が折れたそうで、樹形はかなり崩れてしまっています。

    ちょっと樹冠に隙間が目立つようになってしまっておりました。しかし、圧巻のシダレザクラです。
     さらに700m程離れた周林寺のボンボリ桜にも歩いて向かいました。

  • こちらは2年ほど前に名称が付けられ、ボンボリ桜と呼ばれているそうです。
    名は体を現すを地で行っているような桜で、樹冠の中に入っていくこともできてしまいます。なかなかの名木でしょう。
  •  後ろ髪を引かれる思いでサクラをあとにし、昼食を求めて甲州市内のスーパーへ向かいます。各自お弁当をお買い求め頂き、「道の駅花かげの郷まきおか」にて昼食タイム。
    道の駅で蕎麦を注文している方も数多く見られました。あとから伺うと、ここの蕎麦はかなり美味しかったとのこと。

  •  昼食を済ませ、隠し球のサクラへのアプローチです。
     このサクラ、バスの駐車場はなく、周辺にも駐車スペースがありません。仕方なくかなり離れた場所の路側帯にバスを停めていただき、800m程歩いて向かうことにしました。
    やがて前方の丘の上に一本桜が見えてくると皆さんから歓声が起こります。
     目指すはあのサクラ、乙ヶ妻のシダレザクラです。
  • 下から見上げますが、なかなかの名木です。
    元気が出たところで皆さん足取りも軽く丘を登り、ついに乙ヶ妻のシダレザクラに到着!

    それは、文句なしの名木でした。
    帰りの坂道、今度は正面に富士山の雄姿が目に飛び込んできます。

     まだ雪を戴いており、真っ白な姿に感動を貰いました。
     皆さんサクラで大満足されていますが、まだまだ先があります。これから乙女高原方面へ向けクリスタルラインを通り900mほど標高を稼ぎ、サワラとトチノキに出会いに行きます。さすがにバスもあえぎあえぎながら登っていきますが、やがて前方の道脇に巨大なトチノキが出現します。姥の栃です。




     トチノキの前で集合写真を撮影し、思い思いにトチノキを満喫していただきました。
    根元からは湧水も湧き出て、ペットボトルに詰めている方もいらっしゃいました。

     そして本日ラストの訪問地、杣口のサワラ林に到着します。道路脇に最大木がありますが、今回はこちらには目もくれずに谷を50mほど遡上。

     そこにはサワラの奇木の群生地がありました。この沢沿いにだけサワラが生育し、しかもその樹形がすべてねじれたりくねったりして、直幹のものはほぼ皆無。まるで重力異常の世界にでも迷い込んだかのような雰囲気の森なのです。

  •  当初の予定よりも1本サクラを多く見ましたが、時間もほぼ定刻通りに進んで最後にJA直売所でお土産の購入タイムです。
     今回の観察会、花見の際にはいつも満開に当たっておりませんでしたが、今回は満開の当日に開催することができた希有な観察会でした。東京駅にも予定通りの到着。
     早くコロナが終結に向かい、心配なく観察会が行える日が一日でも早く来るように願ってやみません。